エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ

アナール派第三世代の最重要人物エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ(Emmanuel Le Roy Ladurie、1929-2023)

アナール派第三世代の総帥として、人類学や、気象学・地理学を初めとする自然科学など、関連する諸科学との総合により、ブローデルの〈長期持続〉を継承し、人間存在の条件そのものの歴史を構想する。
名門のリセ、アンリ4世校を終えたのち、高等師範学校に進んで歴史学を学ぶ。1955年南フランスのモンプリエ大学に赴任し、近世、近代フランス史を研究、講義。高等研究院第6セクション研究指導教授を経て、1973年、ブローデルの後任としてコレージュ・ド・フランスに迎えられ、同教授(のち名誉教授)、フランス学士院会員、フランス国立図書館長を歴任。
主要著書として『新しい歴史――歴史人類学への道』『気候の歴史』『気候と人間の歴史』(全3巻、刊行中)などの他、80年にわたる『アナール』誌の重要論文を年代別に精選した日本オリジナルの〈叢書『アナール 1929-2010』――歴史の対象と方法〉(全5巻)を監修(以上、邦訳藤原書店)。
その他の著書に『ジャスミンの魔女――南フランスの女性と呪術』(邦訳新評論)、『モンタイユー――ピレネーの村』(邦訳刀水書房)、『ラングドックの歴史』(邦訳白水社)など。