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『大田堯自撰集成』(全4巻)発刊にあたって

oota002.jpg  教育とは何かを問い続け、目下の到達点は、教育はアートであり、それは生命と生命とのひびき合いの中で、ユニークな実を結ぶもの、教育ならぬ共育の成果ではと思うようになりました。せいいっぱいの問題提起です。
 今政権が進めようとしている教育政策は、ヒトの生命を支える一人ひとりの学習権への認識を欠き、上意下達、政権の意図に同化・同調を求め、もっぱら社会統制の手段として教育を考えているのではという危機意識が、私には強いのです。
 人びとに政権が同化を求める教育は、私の体験した戦前戦中の教育そのものです。しかし、私のいいたいことは、戦後半世紀を超えて、なお政権の上からの同化への無関心、教育を国の私物化に委ねる一般の人々の「教育の観念」が引きつがれて、歴代政権を下支えしてきたという事実です。
 そうであれば、教えたがりやの自戒をこめて、できるだけ多くの人たちと、自然の摂理に沿った教育のあるべき姿への理解を、分かち合うことが必要不可欠です。そのためには、生命の本質から、教育の本来の社会的役割を明らかにすることだと考えました。
 その結果、私たちの食事や呼吸と全く同じレベルで、生まれると同時に始まるのが学習であり、まさに生存権の一部として終生に及ぶことに考えが達しました。「生命は学習である」ということです。まず一人ひとりちがった生命の学習があり、教育はあくまで学習の介助とならざるを得ません。人びとの生存権としてのユニークな学習力にひびき合う教育こそが、平和な社会の根本機能として必要なのです。
 文章のほかに、語りを交えて、できるだけわかりやすいものにしたい、と考えています。
     2013年10月 
大田堯
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大田堯自撰集成 (全4巻)

 第1巻 生きることは学ぶこと
     ―― 教育はアート ――

 第2巻 ちがう/かかわる/かわる
     ―― 基本的人権と教育 ――

 第3巻 生きて
     ―― 思索と行動の軌跡 ――

 第4巻 ひとなる
     ―― 教育を通しての人間研究 ――

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《体裁》
四六変上製
各巻328~550頁
本体各2200~6000円+税予定

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