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10/10(水)フランソワ・アスリノ来日記念講演開催!


フランソワ・アスリノ来日記念
EU・ユーロ体制のフランスと
デフレ化政策20年の日本

主権と民主主義、没落は宿命なのか


【挨 拶】岡山 茂(早稲田大学教授)
【イントロダクション】荻野文隆(東京学芸大学特任教授)
  「日本の20年のデフレとEU・ユーロ体制のフランス」

【講 演】フランソワ・アスリノ François Asselineau
 (フランス財務上級監査官、「人民共和連合」党首、
  2017年フランス大統領選挙公認候補)
  「EU・ユーロ体制の現状と展望」

【対 談】フランソワ・アスリノ
     田村秀男(産経新聞編集委員・論説委員)
  「フランスと日本――没落は宿命なのか」

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[日時] 2018年10月10日(水)
    18:30~21:00
(開場18:00)
[会場] 早稲田大学 26号館 地下階 多目的講義室
  (26号館は大隈講堂南対面の「大隈記念タワー」です)
[入場料] 無料
[お問合せ] 早稲田大学政治経済学術院 岡山茂研究室
      Tel.03-5286-9723
[主催] 早稲田大学政治経済学術院 岡山茂研究室
     株式会社 藤原書店
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 EU・ユーロ体制を批判し、フランスのEU離脱(Frexit)の必要性を唱える論客、フランソワ・アスリノ氏。
 その来日を機に、EU・ユーロ体制の現状と、日本のデフレ状況の問題点に焦点を当てようとする試みです。

 ユーロ導入から今日に至るほぼ20年間は、フランスにおいては緊縮財政、民営化、産業の空洞化、失業率の上昇、低賃金圧力、社会インフラの劣化、移民の増加、格差拡大……という目を覆うばかりの20年でしたが、日本においても、緊縮財政と消費増税により、デフレ化政策が継続されてきた20年でもありました。
 ここに、デフレ20年の日本と、EU・ユーロ体制内のフランスに共通する問題状況が浮かび上がります。

 アスリノ氏は官僚として、ミッテラン、シラクなど歴代の大統領の外遊を準備し、同行するうちに、EU・ユーロ体制によってフランスがすでに核心的な決定を行う権限を失っている場面に、何度も立ち会うことになったといいます。
 さらには財務省で、ユーロによって通貨切り下げを含む通貨政策の自由を奪われたフランスが、経済的には没落の一途をたどるしかないことを、いち早く理解したともいいます。
 そして氏は、EU・ユーロ体制から、フランスの主権と民主主義を奪還することを目標に、2007年、人民共和連合(Union Populaire Républicaine)という政党を立ち上げました。

 EU・ユーロ体制からの離脱を主張するアスリノ氏の存在は、この11年間、EU、ユーロが構造的にはらむ政治、経済上の問題についての議論そのものを封印しようとするフランスのメディアによって、黙殺されてきたといっても過言ではありません。
 フランス・メディアは今、イギリスのEU離脱(Brexit)の決定をも、きわめて悪質な意図によってもたらされたものであり、ブレクジットによってイギリス経済は困難な状態に陥るゆえに、離脱を思いとどまらせなければならない、という報道を続けています。
 イギリスの対外貿易の85%がEU圏外と行われ、対EU輸出の比率が徐々に減少してきた現実からみて、きわめて奇妙な主張だと言えます。
 ひとえにフランスの大多数の人々に、“EUとユーロから離脱したりすればフランスも奈落に落ちていく”というイメージを与えようとしているかのようです。
 これは、2016年のイギリスで、国民投票に向けて展開された「プロジェクト・フィアー」のフランス版です。
 財政健全化を避けることのできない前提とする日本における宣伝と同質のメディア状況と言えるのではないでしょうか。

 与党も野党も、緊縮財政・消費増税を前提とした土俵にのり、そのなかで左右の対立が営まれているために選択肢のない日本の状況は、EUを前にしたフランスのそれと類似しています。
 田村秀男氏(産経新聞編集委員・論説委員)との対談では、アスリノ氏によるユーロとEUの現状についての分析と、田村氏による日本の現状についての解析の交わるところに、日仏が共通してかかえる課題を探ります。
 ヨーロッパからの視点を交えることで、日本の脱デフレへの新たな視角を開く緊急対談です。

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