書評・紹介

アラブ革命はなぜ起きたか

8/18 中日新聞「中日春秋」欄・東京新聞「筆洗」欄

 識字率と革命には、深い関係があるらしい。

 人口統計学を駆使して、1970年代にソ連の崩壊を予測したことで知られるE・トッド氏は『アラブ革命はなぜ起きたか』(藤原書店)で指摘している。

 トッド氏が識字率とともに重視するのが、出生率と内婚率だ。

 これらの指標を分析すれば、「エジプトの社会は、呆気にとられるような仕方で変貌しつつある」のは明らかだと、トッド氏は指摘する。「政治体制の過渡的形態がどんなものになるにせよ、社会はより個人主義的にして自由主義的になるだろう」と
 

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アラブ革命はなぜ起きたか

7/30 日経新聞「私の履歴書」欄 【茂木友三郎氏】

■若手社員と「読書会」開催
 同友会の先輩らからも刺激

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アラブ革命はなぜ起きたか

4/29 日本経済新聞「読書」欄・リーダーの本棚 【奥正之氏】

■指導者と国家のあり方学ぶ

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アラブ革命はなぜ起きたか

『機械設計』第56巻第3号「編集子の読書日記」欄

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アラブ革命はなぜ起きたか

11/23 聖教新聞 読書欄

■人口統計学の観点から既成概念を打ち砕く
 著者はかつてハンチントン氏が書いた『文明の衝突』を真っ向から否定する『文明の接近』を上梓した信念の人。世界の多様性を主張し、家族や人がどのように教育されるかといった「人間的な関数」に何よりも興味を持つ。人間の真実は経済システムなどではなく、そうしたところにあると確信するからだ。安易な既成概念を論理的に打ち砕く独創性が光る。

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アラブ革命はなぜ起きたか

10/15 中國新聞 「この人」欄

 「イスラム圏は人口学的、文化的革命に突入している」。こう断じたのは2007年出版の『文明の接近』。識字率上昇と出生率の急落に着目し、中東の激動を見抜いていた。
 このほど出版した対話形式の『アラブ革命はなぜ起きたか』では、チュニジアなどでは近代化の条件がそろっていたのに「民主主義の点火」が遅れたと指摘。その理由をいとこ同士の結婚が多い内向きの家族制度に支えられた社会の保守性に求めた。
 「(中東の民主化プロセスは)速やかで混乱も起きないのではないか」と、今考えている。既に中東の一部では出生率低下の局面を通過しており、「市民の精神面の近代化は達成されている」という認識が根拠だ。

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アラブ革命はなぜ起きたか

PRESIDENT 10/17号 エマニュエル・トッド 特別インタビュー

■E・トッドが大予言「ユーロ消滅、中国暴走、日本復活」

-日本の衰退は「3・11」の東日本大震災以降、決定的になったのでは。
 私は大の親日家です。今回の東日本大震災の惨状には、強烈な精神的ショックを受けました。亡くなられた方々、被災者の方々のことを思うと、本当に心が痛みます。
 どうしても現地を訪れたいという思いにかられ、8月はじめ、東北地方に1週間ほど滞在しました。福島第一原発からわずか25㌔㍍の福島県南相馬市にも行きました。そのときの印象についてはコメントしません。なぜなら簡単に語れる内容ではないからです。
 ただ、放射線という「人間の感覚では捉えることのできない恐怖」を感じたことは、告白しておきます。今回の震災および原発事故は、日本人だけでなく、我々フランス人を含めた世界中の人々に大きな衝撃を与えました。
 地震や津波による今回の被害は、日本の産業力や技術力の観点から見れば、十分克服できるレベルです。ですから、日本が衰退期に入ったとは、まったく思ってません。ただし、福島第一原発事故の影響については、原発周辺の放射線による汚染は、かなり深刻だと感じました。

-原発についてどう思いますか。
 地震大国である日本にとって、今の原発システムが危険なのは明らかです。日本の技術力をもってすれば、再生可能エネルギーの推進、地震や津波に耐えうる新型の原子炉の開発だって可能でしょう。
 原発大国フランスや脱原発を決めたドイツと同じ思考の枠組みで、日本のエネルギー政策を議論するのはナンセンスです。

-数年前。トッドさんは、「日本は軍事用原子力である核武装について検討したほうがよいのではないか」と発言され、日本の世論は心底驚きました。
 戦後、日本を守ってくれていたアメリカは衰退期に入っています。一方で、中国はあらゆる面で暴走寸前。よって、日本を取り巻く国際的な環境は、今後ますます不安定になる恐れがあります。だからこそ、日本の核武装について真剣に考えてみる必要があると思います。今回の原発事故ではっきりしたことは、「民生用原子力」(原発などで利用される原子力技術)は、「軍事用原子力」よりも危険だということです。

-核兵器よりも原発のほうが危険だということですか。
 そのとおりです。まったくもって逆説的ですが、「フクシマ」における現状、そして中国のしつこい嫌がらせを見れば、それは自明です。核の保有が地政学的なパワーバランスを保ってきた事実から考えれば、この結論は、それほど驚くことではないと思います。

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アラブ革命はなぜ起きたか

エコノミスト 10/11号 「話題の本」欄

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アラブ革命はなぜ起きたか

10/9 朝日新聞 読書面 「扉」欄

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アラブ革命はなぜ起きたか

アジア時報 2011年10月号 「特報 講演・討論会」欄

■9・11、アメリカ、そしてアラブ革命

 『帝国以後』、『文明の接近』という世界的ベストセラーを出したフランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏が来日し、9月6日に東京・内幸町のプレスセンタービルで日本記者クラブ主催の会合で記者会見。「9・11、アメリカ、そしてアラブ革命」と題してスピーチし、その後、記者クラブ会員からの質疑応答に応じました。トッド氏はアラブ革命について識字率が向上し、出生率が低下し、内婚率が低下したことから民主化の動きが出るのは歴史人口学では予想できたことだった、としながら「今後、2030年には全世界の人々が字を読めるようになる時代に実際なるのです」と語りました。また、福島第一原発事故を踏まえて原発の危険性を強調するとともに、米国衰退、中国台頭という地政学的変化の中で日本に残された選択肢は①米国の庇護②核武装③中国への従属--の3つではないか、という大胆な見通しを明らかにしました。

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アラブ革命はなぜ起きたか

週刊文春 9/29号 「文春図書館 私の読書日記」欄 【鹿島茂氏】

 トッド理論では、識字率と出生率をパラメータとする歴史軸は普遍的だが、移行期危機から出生率の低下にいたるプロセスはそれぞれの国や文明が置かれている人類学的基底(家族型)によって異なるという。この人類学的基底というのはなかなか複雑だが、本書ではこれが訳者によって「トッド人類学入門」として非常にわかりやすく解説されているので、トッド入門者には最適である。やはり、21世紀の世界を読み解くにはトッド理論以外にはないようである。

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アラブ革命はなぜ起きたか

9/24 毎日新聞「急接近 KEY PERSON INTERVIEW」欄 (エマニュエル・トッド氏のインタビュー)

■「アラブの春」を予言 背景と見通しは?
 出生率と識字率で先読み

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アラブ革命はなぜ起きたか

9/20 読売新聞(夕刊)

■家族構造の違い 世界分析
 大陸の辺境 日欧に共通点

 今月、本国で「家族システムの起源」と題する2巻本を刊行し、なぜこうした家族構造の違いが生じたかを解明している。
…ユーラシアの東西の辺境である日欧には、多くの共通点がある。氏はその理由も明らかにした。
 「この研究がヨーロッパと日本の接近に寄与することを希望しています。」

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アラブ革命はなぜ起きたか

9/13 毎日新聞 クローズアップ2011 (エマニュエル・トッド氏のコメント)

◆中東民主化 自発の皮肉
 「アラブの春」で蜂起による独裁政権の交代が可能と分かったことで、アルカイダなどのテロ路線への民衆の支持はしぼんだ。フランスの歴史・人類学者のエマニュエル・トッド氏は「米国がイラクで多数の死者を出して手に入れたのは無政府国家だった。エジプト革命は米国にとって痛手であり『中東を民主化する』という米国の戦略は『アラブの春』によって物笑いにされたのだ」と指摘する。

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アラブ革命はなぜ起きたか

9/8 日本経済新聞

-チュニジアを起点とした「アラブの春」をどう分析するか。
 「背景にあるのは社会の変革であり、イスラム教とは関係ない。チュニジア、エジプトなど多くの国で識字率の上昇と女性が生涯に生む子供の数(出生率)の低下という現象が表れ、社会の成熟を示していた。識字率上昇と出生率の低下に伴い社会では個人の自律性や政治への意識が高まる。これは17世紀の英国の清教徒革命やフランス革命など西洋社会で起きた民主化のプロセスと同じ流れの中にある」

-民主化は普遍的な流れなのか。
 「その答えは中国が進む道が示すことになる。共産主義は“過渡期の危機”と位置付けられる。毛沢東時代と比べれば、今の中国は民主化が進んだとみることもできる」
 「アラブで民主主義が芽生える一方、欧州などの民主主義は危機に直面している。各国で起きている若者の過激なデモや極右台頭の背景には、新興国とのコスト競争に起因した中間層の収入低下や若年層の失業、少子高齢化などの問題がある。民主主義は危機への対処策をまだ見いだせていない」

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アラブ革命はなぜ起きたか

9/8 日本経済新聞 国際面(エマニュエル・トッド氏のインタビュー)

■「アラブの春」の社会的背景
 識字率の上昇、個人が自律

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